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2015.05.27

Gaerneシューズ 竹之内 悠選手レポート

Gaerneシューズ

僕は昔から、そうジュニアの頃からGaerneのシューズを使用させて頂いている。僕が個人的に気に入って親に買ってもらっていた。僕の足は横に広く、甲も高い。小指の付け根が外に張り出していて、どのサイクルシューズを履いても小指がシューズに当たって痛くなっていた。そんな中で出会ったのはGaerneシューズだった。今もそうだけど、Gaerneシューズはつま先部分は革一枚で作られていることが多かった。ヒールのカップ部やベルクロ、ボア部を除いて足に負担のかかりやすい部分にはつなぎ目や縫い目、余分なプロテクターや通気孔のメッシュなどがついていない。革に足、指が直接当たるため、その部分の革が伸びて自然と足にフィットしていく。革全体に余裕があるため、履いていて心地よかった、それがぼくがGaerneを使い出したきっかけだったし、それは今も変わらない。以前に比べ更に足の指付近の自由度を増し、足の指が動く。それは足がズレるという表現とはまた違う。足の指が動く事で余分な圧迫感がない。足自体は甲と踵でしっかりとホールドできるため、足の指を余分に締め付ける必要がないのだ。ペダリング時にリラックスでき、余分な力を必要としないし、ペダリングにメリハリを生み出せる。

ぼくが使用させてもらっているのは、カーボンソール。このカーボンソールは癖がなく、比較的フラット。フラットであるため、ダンシング時の力のかかり方がナチュラル。ウェーブ形状のものが僕が個人的に合わなかったというのもあるが、シューズとしてとてもナチュラルに思う。その形状もずっと変わっていないのではないか。選手からすればシューズやペダルはシビアな部分で、一度気に入ったものは変えたくない。仕様変更するとなれば、また一からクリートのポジション合わせの旅に出なくちゃならない。でも、ガエルネのカーボンソールは既に完成の域に達しているのか、ずっと形状が変わらない。これはマウンテンモデルもロードモデルも共通している。そのため、モデルチェンジ毎のクリートの位置出しが容易で僕個人的にはとても助かっている。力を加えた際に腰砕けになる事なく、足の力を確実に伝えてくれる。人によっては硬すぎるくらいだと思う。ヨーロッパでレースをしているとよく見かける。それぐらい、やはり本場の世界でも信頼される、使われるアイテムなんだと再認識した。

最近はGaerneシューズも流行りのボアシステムを搭載した。僕はいつもクルクルと呼んでいるけど、このクルクル、レース中の増し締めが容易である事に助かっている。ロードレースなどの場合、スタートからしばらくすると体のむくみや水分が出て行ってシューズを締め直す場面が出てくる。ゴール前のスプリントでも締め直したくなる。そういう場面でもダイアルを回せばすぐに増し締めできるし、リリースも簡単。このシステムでGaerneの利便性は更に向上したように感じた。

落車時によく破損してしまうのがシューズだけど、Gaerneはアフターパーツもしっかり整っているのが嬉しい。ボア部やシューズ裏を削ってしまってもパーツ交換が可能。
一枚革で包まれる感覚を知ってしまうともう後戻りはできない。僕の足元をずっと支えてくれているGaerneシューズに感謝。

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