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メトロン 60 RS

税込価格¥594,550

METRON 60 RS

・フルカーボンリム
・リム高:60mm
・チューブレスレディ – クリンチャーリム
・DPスポーク付きPRSハブ
・センターロックローターマウント
・6個のシールドカートリッジベアリング(2F + 4R)
・エアロブレードカーボンスポーク
・職人の手作業による組みつけ
・インモールドグラフィックス

サイズ:700C
リムハイト:60mm
ID:23mm
幅:33mm[
フリーハブ:MS12s、SRAM XD
重量:1390グラム(ペア)

Metron メトロン

一切の妥協を排し、究極のスピードを追求するために生まれた最高傑作です。
風を切り裂き、道を支配する。
空気抵抗を極限まで削減し、あなたの力を最大限に推進力へと変換します。
プロロードレースやトライアスロンの最前線で、数々の勝利に貢献してきた実績が、その性能を証明しています。

カーボンスポーク

軽量化

スチールスポーク比で108グラムの軽量化
(スポーク1本あたり 2.4グラムの軽量化)。

2:1 スポークパターン

よりバランスのとれた張力。

優れた引張試験性能

ねじり剛性、加速が向上しました。

T字型スポーク

ゆるみ防止ヘッドスポーク設計

エアロシェイプスポークは幅広で丸みを帯びたエッジに最適化されています

V-1000ハブ

新型ハブデザイン

内部構造とヘッドスポーク直引きエリアの再設計

軽量加工フリーハブ

フリーハブの重量を軽減する新型専用フリーハブ加工

ツール不要のメンテナンス

フローティングラチェットを備えたプレスフィットエンドカップとフリーハブシステム

セラミックベアリング

よりスムーズで優れた回転感覚を実現します

プレステクノロジー

VISIONはこの技術に多くの投資をしました。
PRS規格はアップグレードされ、72歯(5°かみ合い角度) CNC 加工を使用して再設計されました。
FSA(MTB)とVISION(ロード – グラベル)のホイールシリーズにこのテクノロジーが搭載されました。

最新生産工程

ラミネート(積層)工程の改善

信頼性の高い自動化プロセスにより不良率が最小限に

成型グラフィック

成形および積層工程中にグラフィックを追加し、重量を22g削減

インモールド仕上げカーボンスポークホール

リムとニップルの接触面を強化スポーク穴(切削による穴ではない)周囲に繊維を連続的に配置し、強度と耐久性を向上

リムデザインの改良

フックデザイン

23mmの内部ビードコンタクトにより、タイヤの保持力が向上し、より高度な安全基準に合格しました。

幅広タイヤ用に設計

28mm以上のタイヤ用に設計されており、より優れた空力効率が得られるように最適化されています。

新しいインナーチャンネル(23mm)

空気量が増大し、転がり性能と振動吸収性(快適性)が向上しました。

 

新設計MetronRS用パッケージ

ボックスサイズの拡大

輸送中の損傷を防ぐ

ホイールの分納

車輪同士が接触しません

ディスプレイにも

風洞試験

LSWT_SAN DIEGO

METRON RSとMETRON SLの空力効率比較テスト

まとめ

トップクラスのエアロホイール間の空力性能差がきわめて小さくなり、システム重量の削減が、ホイールパフォーマンスの判断基準になりつつあります。
ここ数年、市場に出回っているホイールセットにはカーボンスポークと小型ハブが採用され、大幅な軽量化が行われています。
カーボンスポークは、スチールスポークに比べて空気力学的に極めて有利だという主張があります。これまでのところ、影響する変数が多すぎるため、性能テストで違いを明確化するのは困難です。
1つには、カーボンスポークはスチールスポークより表面積が大きく、システム全体としての表面積が増加するためシンプルに空気抵抗上有利だと言い切れません。
空力性能が改善されるプラス面がある一方、回転抵抗と横からの表面抵抗値が増加するマイナス面があります。あとの2つは測定が非常に困難なのです。
より重要なのは、タイヤプロファイルを決定するリム内幅(フック間距離)が長年の間に増加し、それが他のどの変数よりも空気力学的に大きな影響を与えることです。
したがって、これらの変数を完全に排除するか同条件で比較しないかぎり、カーボンスポークあるいはリム内幅のどちらが空力性能向上の原因なのかを判断できません。それまでは、データ上、どちらが速いかを比較するしかないのです。

ロン・コレア
VISION空力-CFD研究所所長 / 製品開発シニアデザイナー

テスト概要

風洞試験の主な目的

MetronRS(カーボンスポーク)とSL(スチールスポーク)が空気抵抗に影響するのか、影響する場合はその程度を調べることです。

この資料では、次のデータをグラフで表わします。
・空気抵抗
・サイドフォース揚力

これらの比較で、空気抵抗値だけでなく、広範囲のヨー角(自転車の進行方向と抵抗を生み出す風が吹く方向のズレ)におけるホイールの挙動を確認します。

空気抵抗

「自転車を進行方向と逆に引っ張る力です。自転車の走行速度が時速16kmを超えると、自転車にかかる最大の抵抗であると考えられています。」
自転車の速度が2倍になると、物体に作用する空気抵抗は物体の速度の二乗に正比例します。つまり、速度が2倍になると物体に発生する力は4倍になります。
したがって、自転車がより速く走行するためには、出力を上げたり重量を減らすよりも、空気抵抗を減らすことの方が重要です。

ヨー角

「横風にさらされているときにライダーに作用する抗力の合計の角度です。空気中を移動する物体の前方と側方からの力の各セットの測定値を使用する成分力によって計算します」
現実世界でヨーを計算するには、サイクリストの速度、現実の風速、そして道路を進むサイクリストに対して抵抗を生み出す風の方向を知る必要があります。
自転車業界では、現実的なヨー角はなにかという議論が盛んです。しかし、ライダーの走行スピードに依存するヨー角は、刻一刻と変化し、走行中ずっと不安定なのです。
このテストの目的上、サイクリストが最も多くの時間を費やすヨー角の範囲を0度-20 度と設定します。

テストプロトコル

・風速: 48.2km/時
・車輪は固定具が付いたローラー上で回転し、トンネル内の空気の速度で走行する回転数に設定します。
・ヨー角: 0、5、7.5、10、12.5、15、17.5、20 度。
・2.5度のヨーはテスト時間を節約するために省略します。ホイールがすべての角度で走行した後、固定具を-5度に、次に0度に設定してリセットし、走行の精度を確認します。
・テスト用ホイール: 25mmタイヤとWE140mmローターを付けたMetron45ディスク。
・これは2021年の2124テストでの使用ホイール、タイヤ、ローターと同じです。
・ディスクブレーキホイールとタイヤのみをテストに使用。
・これはホイール単体でのテストであり、フレームもライダーも計算に入っていません。
・すべてのホイールにFSA WE 140 mmディスクローターを採用。
・テスト資材の入手性により、すべてのホイールにCLアダプターと内部ロックリング付きのWE6ボルトローターが使用されました。
・すべての比較テストに同じモデル、ブランド、サイズのタイヤを使用します。
・各テストで、比較対象としてまったく同じタイヤをすべてのホイールで使いました。これは、ホイール間の変数を減らすためです。同様の目的で、タイヤには番号が付けられました。
・使用するタイヤ空気圧:(ライダーとバイクの合計重量99kgとして)
・テスト結果は、実験用固定装置の空気抵抗を除いたものです。

空気抵抗テスト結果

・MetronRSカーボンスポークホイールは、MetronSLスチールスポークホイールと比較してわずかに抵抗が減少しています(-0.9W M60/ -1.6W M45)。つまり、スチールスポークモデルとの比較で、Metron45RSは9%速く、METRON60RSは6%速いという結果です。

・28mmタイヤは、23mmおよび25mmタイヤを使用した過去のテストと比較して、空気抵抗値と挙動の双方で大幅な空力改善を示しています。過去のテストでは、25~27mm はすべて 7.5~10度で失速しましたが、新モデルでは、28mmタイヤで15度まで失速しませんでした。

サイドフォース揚力 – 28mm RS vs SL

サイドフォースが空気抵抗値と相関していることを考えると、空気抵抗値がわずかに低いRSホイールがMetronSLと比較してサイドフォースがわずかに増加していることは驚くことではありません。
MetronRSホイールとMetronSLホイールの安定性やハンドリング感覚はほぼ同じです。

風洞実験の概要

タイヤのビード幅を大きくし、より薄くて空気力学的プロファイルをもつカーボンスポークの採用で、MetronRSはSLよりも空力的に優位に立ちました。
MetronRSホイールは、MetronSLホイールの優れた空力特性を維持しただけでなく、さらに空気抵抗値を下げました。
さらに、ハブ軸に対するヨーモーメントとサイドフォース圧力位置を比較すると、MetronRSはMetronSLよりサイドフォースがわずかに増加しました。
データは、技術的にはSLモデルと同等であることを示しています。
したがって、作用するすべての空気力学的な力を考慮すると、MetronRSホイールはMetronSLホイールと同じ安定性とハンドリング特性を持つと結論できます。
最後に、レポートにはビードウォール幅の違いから生じる転がり抵抗、グリップ力、快適性等の変化は考慮に入っていません。
現実にはこれらの要素を含めた総合的な考察が必要であるものの、このリポートの数値はプロチームや一般ライダーにとって参考になるものでしょう

ロン・コレア
VISION空力-CFD研究所所長 / 製品開発シニアデザイナー

サンディエゴ風洞実験室

サンディエゴ低速風洞実験室(LSWT)を選ぶ理由

1)6つの異なるヨー気流角度(6軸バランス:揚力、空気抵抗力、横力、ピッチモーメント、ロールモーメント、ヨーモーメント)があり、風洞内で考えられるあらゆる方向でのモデルの空力挙動を総合的に分析できます。
注意:トンネル軸用語の「揚力」は、固定具からの垂直軸に関連しており、横力(揚力とも呼ばれる) に関連しているわけではありません。
2) 航空宇宙産業で最も多く使用されている風洞:さまざまな乱気流と風の流れのシミュレーションが可能
3) 「米国最高の風洞実験室」との評価(最も正確な分析)
4) CFDデータを過去のVisionでのテスト結果と共に分析

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